今日は私の話を書きたいと思います。


私の家は古い家系で、「家柄」にすごくこだわります。
小さいころから厳しくしつけられてきました。「姓に傷をつけるな」といったこともよく言われました。

私はずっと長い間母親からの過干渉を受けていました。
でも、不自由さを感じることもないくらい感覚が麻痺していたんです。
中学校までは本当に「(親の都合の)良い子」だったと思います。
成績も常に学年で5番以内でしたし、クラスでも必ず級長に。部活動でもキャプテンになりました。

でも、結局そんな風にしても親の為でしかなく。虚しさだけがつのりました。

母は、私が友達と遊ぶ時は相手の名前、電話番号、どこで遊ぶのか、所持金チェック、相手の親の職業などを必ず聞きました。
幼稚園や小学生なら分かるのですが、中学校以降もずっと続きました。
私は家を出るまで一度も友達の家に泊まりに行ったことがありませんでした。
友達が遊びに来ても、例えばその子が玄関で靴を揃えなかったりしただけで「もう○○ちゃんと遊ぶのはやめなさい」と言います。
私に来た手紙も「部屋の片づけ」と称して全部読まれます。
バックの中に隠していた、好きな人と一緒に撮ったプリクラも漁られ、後から非難されるのです。

こういったことは普通なんでしょうか?時代?それとも田舎だから?

そんな中でずっと私は自傷を続けてきました。
親にばれないところを切りました。

はじめて親にばれたときに、親は精神科に行きたいと言う私に対して「そんなところ信用できない」と言いました。
当時は学生だったので、保険証を内緒で持ち出して心療内科にかかりました。

でも、私の家は両親も揃っているし、家族の精神的な病歴もない。
知能に問題もない。ただ、自傷をしているだけ…そんな扱いでした。
確かに私の家は厳しいかも知れないけれども普通の家庭です。経済的にも裕福な方だったと思います。
兄と弟は普通に何の違和感もなく成長しました。

だけど、私の中の痛みは極限状態でした。

専門学校在学中に外に出られなくなりました。
なんとか卒業出来たものの、卒業式にも出席できないほど不安定でした。
就職するも挫折。そのことに対して自分を責めるために自傷行為をする。
自傷をすると、親の監視が厳しくなる。
「命を守るため」という名の下の24時間の監視です。
部屋から出て行って欲しくてそれを言うと怒鳴りあいになります。
お風呂もトイレも済むまでずっと外で見張っているのです。

私はイライラを他人に向けるタイプではないと思います。
自分に向けてしまう。人を傷つけるのは、自分も痛い。
だから、私は自分を傷つけるのです。誰も傷つけたくない。でもストレスは溜まる。

親に対してはイライラするのが止まりません。
何を言っても通じないからです。

結果、私はお酒と安定剤・睡眠薬をエンドレスで飲み続ける生活を続けました。
それ以外していません。
寝て、飲んで、寝る。
外にも出られず、ご飯も部屋に持ってきてもらう。
睡眠薬もベゲタミンAというのを一日6錠処方されていました。(今考えると出した医者に怒りすらおぼえます)

でも病院をかわり、今の主治医に出会い私の薬は激減しました。
依存性の高い薬ばかり飲んでいたので、薬を抜くためにかなり苦労しました。
地獄でした。
今の主治医は私がどんなに頼んでもベゲタミンを一錠も処方してくれませんでした。
お酒も「絶対に飲まない」と決めました。

主治医は私によくしてくれました。
先生の言葉や態度から「薬に頼らない」意志を持つことが大切だと感じました。

お酒が抜けて、薬も抜け切った時点で私はとある会社に就職しました。
そこの社長が、拒食に陥った時も過呼吸やパニックのときもすごくよくしてくださいました。

そのおかげで家を出て、一人暮らしもしています。

今、薬は一日に5錠しか飲んでいません。

私は親になったことがないので、親の気持ちはわかりません。

引きこもる理由も様々で、家庭の事情も様々です。
私は引きこもりからは抜けられたけれど両親との問題は解決していません。
私は両親から離れることで症状が改善し、生まれて初めて幸せだなと感じることが出来ました。

私は家から干渉されないところで生きていきたい。
勿論、これから時が経つにつれて変わっていくとは思います。
でも、根本的に私は親を恨んでいるし(表面上は普通にしています)憎いです。
(物理的に)何不自由なく育ててくれたことは感謝しています。愛情を受けて育ったことも理解しています。
ただ、私の精神を蝕んだのは親だと思うのです(これを言うと他人からは遅い反抗期だと笑われます)

してもらったことは沢山あるし、ありがたいと思います。

でも、出来るならもっと違う風になりたかった。
私は普通になりたかった。

時がたてば変わるのでしょうか…。

私が親になることはまずないので(自分の遺伝子を残したくない)親の目線で物事を見ることの出来る日は来ないでしょう。
でも変われるんだとしたら楽になりたいです。
誰も恨みたくないし、感謝の気持ちだけで生きられたらどんなに幸せだろうと思います。
憎むのは辛いし許すことが楽だというのはわかります。

でも、昨日見た夢は親に勝手に手紙をあさられて罵倒される夢でした。
寝言で「やめてよ!!」と叫んで起きました。

私は今は変わりました。
周りからも「よく笑うようになった」「すごく元気そう」と言われます。
毎日が幸せに満ちているし、私のことを理解してくれる人がいると思うとじんわりと温かいです。

私にはいつかNPOを設立して「IT活用」「心の避難所」「動物愛護」の3点をミックスしたことをやりたいな…という野望があります(笑)

7月、短冊に願い事を書きました。
「世界平和」「核廃絶」…それもいいけど1つだけ叶えられるんだとしたら…。


「全ての人が、他の命の痛みに気付けるだけの心の余裕を持てる世界になりますように」

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